ball03wls.gif (1536 バイト)テキストサイトへの融資ball03wls.gif (1536 バイト)

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〜テキストサイト頻出単語測定法〜


ガチャッ

専務:「こんにちはワタナベ君。わざわざ来てもらってすまないね。」

ワタナベ:「いえ、専務もお忙しい中、お時間を割いていただいて…」

専務:「まあまあ、挨拶はいいから。さっそく本題に入ろう。前に言った通り、君が経営陣として加わっているサイト『ろじっくぱらだいす』は現在、当行の有力な融資候補のうちの一つだ。」

ワタナベ:「光栄です。」

専務:「しかし、だ。君も知っているように、今は融資に関しては厳しい時代だ。バブルの頃のように計画性もなく融資をすることはできない。我々も融資をした分だけ利益を確保しなければならない。そのため、『ろじっくぱらだいす』の経営状態を明確に示して欲しい。しかも出来るだけ客観的に評価できるデータでだ。そうだな?」

ワタナベ:「存じております。専務に客観的なデータを提供するため、私どもはテータマイニング技法の1つとして『テキストサイト頻出単語測定法』を編み出しました!」

専務:「ほう…それはなにか説明してくれないか?」

ワタナベ:「はい。テキストサイトの日記とは、その管理者の心境・体調・嗜好を映し出す鏡です。その日記の中で、どのような単語がどれくらいの頻度で出ているかを測定し、そのサイトがどういう方向へ向かうのかを予測する技法です。」

専務:「なるほど。それを使えば『ろじっくぱらだいす』の経営状態が浮き彫りになるというわけだな。」

ワタナベ:「その通りです。今回は8ヶ月前から現在までの期間を半月ごとの区間で区切り、ろじぱらの運営上重要と思われる単語についてリサーチを行いました。横軸に月、縦軸に回数をとってグラフ化してあります。例えば「エロゲ」という単語で判定するとこのようになります。

 

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専務:「ほう…」

ワタナベ:「ご覧頂くと分かるように、多くても月に1〜2回の頻度であることがわかります。このグラフから、現在ろじっくぱらだいすは『エロゲ』にさほど関心を寄せていないことがわかります。

専務:「なるほど!つまり、ろじぱらのエロゲ部門は発展性に乏しい!したがってエロゲ部門への投資は見送るべきだ、という判断ができるな!」

ワタナベ:「おっしゃる通りです。」

専務:「では、ろじぱらで成長している部門はどれなんだ?」

ワタナベ:「これをご覧ください。」

 

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専務:「先ほどよりも全般的に出現頻度が上がっているな。」

ワタナベ:「ご覧の通り、急成長とは言えないまでも、一定の頻度を保っています。」

専務:「なるほど。つまり、ろじぱらの根底には『女子高生』がある、ということだね?」

ワタナベ:「はい。将来の経営においても、少なからず影響を与えるものだと思います。続いてこれをご覧下さい。」

 

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専務:「こっ…これは…」

ワタナベ:「今回の調査では最高値、23回『おしりえっち』という単語が使われております。」

専務:「信じられん…半月で23回ということは、一日平均1.5回は『おしりえっち』と叫んでいたわけか?」

ワタナベ:「その通りです。『ろじぱらってあれから変わったよね』と言われるのも無理はありません。恥ずかしながら経営陣がいかに錯乱していたかがわかります。しかし考えようによっては、『芸風が広がった』と見ることもできます。」

専務:「むぅ…。つまり「ろじぱら」のトレンドは『おしりえっち』ということか?」

ワタナベ:「いえ…。確かに半年で23回という驚異的な伸びはありましたが、最近は沈静化しております。この部門が今後成長するとは思っておりません。」

専務:「なるほど…。しかしこのデータは非常に有用だな。調べ上げるのも大変だったのではないか?」

ワタナベ:「はい。天気の良い日曜日の午後、縦に8月、9月…、横に『女子高生』『おしりえっち』などを書いた表を作り、文字をカウントしては『正』の字を書いているときなど素で泣きそうになりました

専務:「そうか。それは御苦労だった。続けてくれ。」

ワタナベ:「ではこちらをご覧ください。」

 

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ワタナベ:「ご覧のように、23回とまでは行きませんが、かなり高い頻度で出現しており、かつそれが持続しております。」

専務:「しかし、9月〜10月あたりが非常に低い。一過性ではないのか?」

ワタナベ:「いえ。この時期はろじぱら経営陣が出張のため、代打日記を公開していたのです。もしいつも通りの日想であったら、高い頻度を保ったまま推移したのは確実です!」

専務「なるほど!時代の潮流は『スクール水着』か!」

ワタナベ「確かにそう読み取れます。今後のろじぱらにおいて『スクール水着』は重要なファクターになるでしょう。しかし専務!私はその裏に隠された、将来性充分な第2のファクターを発見したのです!これをご覧ください!」

 

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専務:「『制服』?確かに皆無ではないが、それほど高い値ではないようにも見える…本当にこれが重要なのか?」

ワタナベ:「はい。確かに現状では『スクール水着』部門が本命でしょう。しかし専務。今から数ヶ月後、世間では何が起こるか想像してみてください。」

専務:「数ヶ月後…?年が明けて、春になって…はああ!もしや!

ワタナベ:「そうです!卒業です!うら若き乙女達が羽化し、あるものは進学、あるものは就職する旅立ちの時です!そんなスクールメイツ☆達が羽化した後に残るのは何ですか!そう!制服です!不要になり在庫がだぶつくであろうこの季節を狙って、ろじっくぱらだいすは制服収集のために大攻勢をかけるものと考えられます!まさに将来のトレンドは『制服』なのです!」

専務:「バンッ!(机を叩いて)ありがとうワタナベ君!君のデータのおかげで私の判断は間違ってないと確信できたよ!ありがとう!本当にありがとう!」

ワタナベ:「いえ専務、そんな…(あの鬼専務がこんなにも喜んでくれて…苦労した甲斐があった…ううっ)」

 

 

 

専務:「私の責任で、ろじぱらへの融資は見送る!(爽やかな笑顔で)」

 

 

 

ワタナベ:「やっぱりそういうオチかいオラァ!」

専務:「わっワタナベ君!それは投げるものじゃなはぶっ!

 




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