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向日葵の咲かない夏

 「このミステリーがすごい!2009年度版作家別投票 第1位!」の帯につられ、本屋でジャケ買いしてみました。

 なにこれすごい

 ミステリー小説って、ページをめくるたびに少しずつ真相へ近づいて行くものですが、どんどん謎が深まっていきます。乙一の雰囲気に近いですかねー。

 読み終わったとい、妙な寒さを感じます

 これは人を選ぶ本ですねー!私は面白いと思いました!(≧▽≦)

日輪の遺産

 安心の浅田次郎ブランド。そしてさすがの文章力!

 太平洋戦争末期、マッカーサーから奪った財宝を、終戦後の日本復興のために隠蔽しようとする人々。登場人物全員が、ただ日本のためを思って行動する様は凄いですわ。とくに終戦を迎える人々の心境が描写されていて、なんかもう……。

 もちろんオススメの一冊でございます。ほんとこの人は凄いなぁ……。

西城秀樹のおかげです

 コレは判定が難しい本ですよ!

 表題「西城秀樹のおかげです」を読んだときは、「これはすごい!2009年ランキングで5本の指に入る!」と思ったんです!絶賛ですよ!

 ところが、後半にいくにしたがって、エロくなる。変態性が強くなる。面白いんです!私としてはものすごーく面白いんですが、人を選ぶ。

 非常にコメントが難しいんですが、18歳以上のエロパロが好きな方には心からオススメしたい!ちなみに私は満員電車の中で勃○したけどね!仕方ないよね!

ま、いっか。

 浅田次郎のエッセイ集です。

 いろんな経験をしている方だけだって、浅田次郎のエッセイは本当に面白い!本作は、過去に執筆したエッセイを「男の本音」「ふるさとと旅」など、おおまかに分類して掲載しています。

 やっぱりこの人、基本的に「カッコイイ」んですよね。江戸っ子の粋な考え方も掲載されていて、読み進めるごとに背筋が伸びていく感じがあります。どれも2ページ程度に区切られており、気楽に読めて楽しかったです!

歩兵の本領

 かつて自衛隊に在籍していた浅田次郎が、自身の経験を交えて描いた青春グラフィティ。

 高度成長期の日本、職には困らない時代にあえて自衛官になるのは、そうとうな事情持ちばかりなわけです。そういった若者が、旧軍隊の風習が色濃く残る自衛隊の中で、とまどいながらも生きていく姿が非常に面白い!

 不足物品の都合の付け方からくしゃみの止め方まで、現場ならではのノウハウが随所に散りばめられているのもさすがです。重いテーマが軽いタッチで記されており、興味深く読めました。現職の方には、ほんと感謝ですわ……。

オトコとオンナの深い穴

 オトコとオンナの商売――ホストクラブやテレクラ、出張サービスなど――に女性筆者が実際に取材し、それをマンガにしたものです。

 全体的に浅く広く取材されており、かつ漫画で描かれているのでとても読みやすかったです。男性であれば「これは知ってる」という部分が多いかと思いますので、おそらく女性向けの作品なのでしょうね。

 しかしまあ、満員電車で読みづらいことこの上ない表紙です……。  

火車

 オススメです。おもしろーい!(≧▽≦)

>休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して―なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?

 レベル7理由でも感じましたが、謎だらけの舞台から、少しずつ、霧が晴れるように事件の背景が浮き出てくるストーリーを書かせたら、宮部みゆきの右に出る人はいませんな!

 そしてあのエンディング!終わったとき「えー!」と思いましたが、よく考えるとあの終わり方しかないんですよね。無駄なものが一切ない、だけどやり切れない想い。面白かったです!(≧▽≦)